卓球Tリーグ男子「琉球アスティーダ」を運営する琉球アスティーダスポーツクラブは30日、東京証券取引所「プロマーケット」に新規上場を果たした。

国内のプロスポーツチーム運営会社による上場は初めてだという。クラブでは上場を通じてガバナンスや情報開示に努め、資金調達や経営基盤の強化につなげていきたい狙いだ。

東京・中央区の東京証券取引所では式典が行われ、早川周作代表、張一博監督らが上場を祝う鐘を鳴らした。早川代表は式典後、スポーツ報知のインタビューに応じ、上場を実現した心境や今後の事業計画などを語った。

―式典で鐘を鳴らした時の心境は?
「いよいよ上場したなと実感しました。鐘を思い切りたたいて、音が消えるまで走馬灯のようにこれまでの苦労が浮かびました」

―国内プロスポーツ初の上場。準備の過程で苦労した点は?
「新しい、初めてのものを通すということで、普通なら2回ぐらいの質問状が7回ぐらいあった。東京証券取引所さんも例えば(上場の実績のある)ゲーム会社やIT企業はイメージしやすいですが、スポーツは社会性があり、もうからない。イコール上場に適さないという考えがあったと思う。そこを徹底して丁寧に説明し、数え切れない書類を出しました。卓球の魅力やマーケットの規模、海外での可能性などを伝えることにも時間をかけました。(1シーズンで)21試合を戦うTリーグの100倍ぐらい疲れましたね」

―Tリーグに参入した2018年から上場を目標に掲げていた?
「心からうれしいけど、ホッとした気持ちが強い。大風呂敷を広げて戦ってきて、具体的な上場準備に入った時も卓球、スポーツはもうからないんじゃないかというネガティブなイメージを変えなければいけなかった。一方でメディアを通じて、絶対に上場会社を作ると言ってきた。口だけになってはいけないし、チームも3年以内に優勝すると自分なりに相当なプレッシャーをかけてチャレンジしてきたつもり。プロスポーツチームでも上場ができるんだと。歴史を変える形になったということは、一番燃えたところですね」

―今後の展開は?
「今日の株価を考えると時価総額で(創設から)3年で10億ほどになっている。上場会社として毎年20~30%で売り上げと利益を増加させていくことが必要。現状の計画では2023年には時価総額30~40億に届くと思う。5年以内に50億、10年以内に100億を目指してやっていこうと考えています」

―10年以内に時価総額100億円に到達するためのビジョンは?
「スポーツ×マーケティングで、琉球アスティーダで作った成功モデルを横展開していく。卓球をベースにスポーツバル、鍼灸(しんきゅう)院、パーソナルジムなどを展開し、それを九州や関西、北海道まで広げていく。卓球以外の競技でチームを持つことで、売り上げを生み出していくことを考えています。また、沖縄では3日に1回、雨が降りますが、屋内型の施設が少ない。アリーナ的な施設を作り、世界中から合宿を受け入れたり、ITTF(国際卓球連盟)の大会を沖縄で開催していくことも目指していきたい」