皆様、いつも琉球アスティーダを応援して頂きありがとうございます!

2月に行われたTリーグ最終戦、台湾のメディアさんが
試合の取材をしてくれました!

台湾メディア、台湾選手から見たTリーグ、アスティーダがよくわかります!

荘選手、陳選手、江選手今シーズンはお疲れ様でした。

記事を翻訳して皆様にお届けします。【翻訳提供:西本美紀】

  異鄉桌球挑戰-在琉球Asteeda奮戰的台灣選手們 | 桌球 | 運動視界 (文/SPORTSPON(蹴野豪小))2月22日晚上7點,沖繩宜野灣市- 「GO-GO- Chaung~~! GO-GO- Asteeda-!」 這時,人稱台灣桌球教父的莊智淵,用他擅長的快節奏,從對手吉村真晴的手中,以11-4贏下了…標籤:Tleague,莊智淵,陳建安,江宏傑,琉球Asteeda 運動視界 Sports Vision

卓球 異国での新たな挑戦 – 琉球アスティーダで戦った台湾人選手たち

「GO!Go!Chaung~~! GO!GO!ASTEEDA-!」

台湾卓球界のレジェンドと呼ばれる荘智淵は、

吉村真晴との対戦1セット目を得意の速攻により11-4で取った。

1,000人入るかどうかと思われる規模の体育館で、

600人を超える沖縄の観客が

2時間の間戦う選手たちに声援を送った。

声援からは、台湾人の名前が聞こえ、

そして日本語の発音で「加油」(jiayou=頑張れ)が聞こえた。

ここは琉球アスティーダの試合会場です。

そこでは3名の台湾人卓球選手、荘智淵、陳建安、江宏傑が戦っています。

彼らは「Tリーグ」という東アジアを中心に世界のトップ選手が集まる

新たなプロ卓球リーグに参戦しているのです。

2019年2月、Tリーグはシーズン終盤戦を迎えていました。

琉球アスティーダはT.T彩たまと対戦。

今シーズン最後の試合、地元で勝利で飾り、

Tリーグ初シーズンを終えたいところでした。

Tリーグの試合は、①ダブルス②シングルス③シングルス④シングルスの

4試合の団体戦で行われ、

4試合中、先に3試合を勝ったチームに勝ち点3が与えられます。

4試合全勝した場合には勝ち点4点が与えられます。

また、2勝2敗となり、延長戦で負けた場合にも勝ち点1を得ることができます。

試合開始前、ホームチームアスティーダのMCボンバー森尾が会場を盛り上げます。

大型スクリーンの映像と共に素晴らしいオープンニングを見せてくれました。

2018年に始まったTリーグは、多くのスポンサー企業を獲得し、

TikTokなどのSNSともコラボし

日本の卓球界に新しい風を吹かせました。

千人規模と思われる宜野湾市立体育館でも、

応援グッズや飲食物の販売店やセキュリティーチェック、

座席案内係、試合後に選手がインタビューを受けるミックスゾーンがあり

大型ビジョンでのリプレイ、テレビでの録画放映など全てが揃っています。

テレビ東京での生中継とはいきませんでしたが

リーグ一年目としては大きな第一歩を踏み出したと言えます。

今シーズン最終戦、琉球アスティーダはエースの丹羽孝希と有延大夢をダブルスで、

そして陳建安、丹羽孝希、荘智淵をシングルスに起用しました。

結果は、T.T彩たまの黄鎮廷(香港)、鄭栄植(韓国)、

リオ五輪団体銀メダリスト吉村真晴等に破れ、

0-2、0-3、0-3、1-3で勝ち点4を献上することになりました。

惜しくも勝つことはできませんでしたが、

琉球アスティーダのファンたちは彼らの活躍を称え、暖かい拍手で、

この1年間チームのために戦ってきた選手たちに感謝の気持ちを送りました。

「選手補強もして、来年大きく躍進するチームになるために、皆様と共に頑張って参ります!」(早川代表)

琉球アスティーダは、Tリーグ初シーズンで最下位となりましたが、

学生で起業し、ベンチャー業界で長く活躍してきた経験のある経営者早川周作代表は

琉球アスティーダのことを悲観していないように見えました。

Tリーグの未来、可能性を強く信じているようでした。

「もちろんアスティーダにはTリーグで優勝できるチームになってほしいが、

その前に沖縄の人々に愛される卓球チームクラブにならなければなりません。

そして、アスティーダが沖縄のスポーツを盛り上げるためには地元の方々の声援が必要です。

Tリーグを通して卓球をさらに価値のあるスポーツにしたいです。」(早川代表)

また、Tリーグで世界トップクラスの実力を持つ張本智和選手を破ったことがある

陳建安選手は自分のヨーロッパでの経験からこう語りました。

「Tリーグが初年度からこんなに高いレベルのリーグになっていることはとても凄いことです。」(陳選手)

「私はかつてフランスのリーグに参戦していたことがあります。

Tリーグと似たシステムの団体戦でしたが、Tリーグはまだチームが少なく、

ヨーロッパのリーグとは異なる点も多い感じがします。

でもまだ一年目。私にとっては琉球アスティーダで沖縄を代表し、

リーグ戦に出場できることはすごく嬉しいことです。沖縄と台湾は近いし、

ファンたちも暖かく応援してくれますので、感謝の気持ちでいっぱいです。

台湾のスポーツファンも今後もっと卓球に注目して欲しいです。」(陳選手)

Tリーグは、日本で開催される他の卓球の試合とは違い、

マスコミは入場した観客たちにインタビューをして

試合や選手について感想を聞くことができます。

ある台湾選手の応援用タオルを持っていたファンはこう言いました。

「陳建安は見た目は内気な性格だが、プレーする時はワイルド感が溢れています。

たくさんの沖縄のファンは彼のプレーが好きで、来季もアスティーダでプレーしてほしいです。」

「お誕生日おめでとう!」

試合終了後のセレモニーで、MCが今日は江宏傑選手の誕生日だと

沖縄のファンたちに発表しました。

そして早川代表が大きな花束を江選手に贈りました。

江選手が会場から出る時には、たくさんのファンがサインを求め、

彼と写真を撮りました。本当に彼は人気がある。

「本当にびっくりしました。今日は試合に集中していて、自分の誕生日のことは全然考えなかった。」(江選手)

この日、江選手は試合には出てないが、陳選手と荘選手の隣で試合の記録をしていました。

陳選手が状態が良くない時は大先輩の荘選手と相談したり、陳選手にアドバイスをしたりします。

「Tリーグは、今4チームしかないので、一回りか二回りの対戦で大体相手の情報がわかります。

試合に入ったらすぐに集中しなければ、少しでも油断していると自分の癖やペースはすぐに相手に把握される。」(江選手)

一年目であったこともあり、アスティーダの監督外間政克は台湾の選手に自由にし、

試合時の打ち合わせや戦術などを台湾選手に任せました。

必要な時だけ、中国語が堪能な張一博を通し指示を伝えていました。

江宏傑の妻、日本の有名卓球選手であった福原愛さんは引退後も卓球界のトップをけん引しています。

現在福原愛さんはTリーグの代表理事の一人であり、Tリーグ開幕戦の記者発表で

Tリーグが子供達の憧れる競技舞台になれたらと願いました。

「今の国際舞台で見ると、Tリーグがすぐに中国やドイツのリーグのように世界中全てのトップ選手と

戦える超一流舞台にはなれません。でもTリーグは選手たちが世界舞台へ踏み出す第一歩になれます。

Tリーグを通して日本卓球界をレベルアップし、選手たちの魅力を皆様に見せたいです。

Tリーグが子供達の未来の舞台になれたらと願います。」(福原愛さん)

妻が卓球界のためにしていることについて彼はこう話します。

「彼女は自分のやりたいことがあり、自分はまず選手として試合に集中し、

選手として卓球界のために貢献できたら嬉しいです。」(江選手)

「アスティーダは今沖縄で卓球競技を目指してる子供達を育て、試合の生中継などもしていき、

少しずつ人々の注目を集め、卓球競技の人口を増やすことができると思います。」(江選手)

「一番好きな選手は誰ですか?」

「荘選手です!チームで一番経験のある選手として、彼はいつも全力で、

有利な状況でも不利な状況でも、いつも最後まで戦っていました。

落ち込んだそぶりや諦めた表情を見たことがありません。

そして、自分の試合でない時も休まずにライバルを観察し、タイムアウトの時も後輩たちにアドバイスをする。

アスティーダが好きな沖縄人として、彼がここでプレーしてくれたことにすごく感謝します。」

Tリーグ初シーズンを琉球アスティーダは6勝15敗で終え、

木下マイスター東京、岡山リベッツには負け越してしまいました。

T.T彩たまには延長戦で2回負けもあり、惜しくも負け越しました。

それでもチームを沖縄の皆さんは認めてくれました。

試合後、沖縄のメディアが荘智淵にインタビューしました。彼は冷静に質問に答えていました。

台湾の選手がチームメイトの試合を録画して分析することについて彼はこう答えました。

「これは選手たちの次の試合のための作業です。」(荘選手)

一つの戦いが終わり、彼も次の舞台へ向かいます。

野球、サッカー、バスケットボール、バレーボールなどの先行するスポーツを参考に

テレビ、卓球メディア、TikTokなどのSNSなどと共に

日本の卓球界はもの凄く速いスピードで目標へと進んでいます。

今、Tリーグでは荘、陳、江3人の選手以外にも岡山リベッツに所属する台湾若手選手の林昀儒もいます。

子供達が憧れるこの舞台は、台湾人選手が世界へ挑む新たな道になれるのか?

オフィシャルパンフレットを見ながら、

耳元に「GO!GO!ASTEEDA!」の声援が響きます。

もしかしたら、あと少し時が経ったら

宜野湾体育館のキャパシティでは

ASTEEDAのファンが入り切らないことになるかもしれません。